まず、第1の「1.指先を保護する役割」についてです。

 指先は、ぶつかったり、こすれたり、圧迫されたりといった外力に最もさらされやすいところです。ですから、もし指先の皮膚が、他の部分と同じ厚さ・強さだったとしたら、真っ先にすり切れたり破けたりして傷になってしまうでしょう。

 それを防ぐためには、踵(カカト)のようにあらかじめ皮膚を分厚くしておくという方法も考えられますが、指先の皮膚は決してそうなっていません。なぜなら、指先の鋭い感覚や巧みな動作のためには、薄くしなやかな皮膚で覆われている必要があるからです。

 では、指先の感覚・操作性能を保ったままで、外力から守るためにはどうすればいいでしょうか。

 爪は、この問題をうまく解決できる優れた「装備」なのです。

 例えて言うなら、爪は外力から指先を守る盾のようなものなのです。この爪があることによって、指先を傷から守ると同時に、指の機能も充分に果たすことができるようになっているわけです。

 ただ、ここでとても重要なことがあります。それは、

  どんな爪でもいいというわけではない

ということです。

 つまり、爪が「指先の保護」の役割を果たすためには条件があるということです。その条件とは、

  A.指先に達するだけの長さがあること

  B.指先の大部分を覆うだけの幅があること

の2つです。

 爪が短すぎて指先まで達していなければ、当然、指先は無防備となります。また、爪の幅が狭くては指先を充分に守ることができません。

 考えてみれば当たり前のようなことですが、これが意外と忘れられがちなのです。そして、このA.、B.の2つの条件は、爪の医学を考える上でも絶対に外すことのできない、極めて重要なものなのです。

 これから話が進んでいけば、おそらくあなたにも、その重要性がわかって戴けることと思います。(続く)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 爪専門外来について診療・相談ご希望の方は、どうぞ下記のホームページをご参照の上、電話にてお問い合わせください。

  医療法人健齢会 ふれあい平塚ホスピタル ホームページ: http://www.fureai-g.or.jp/fhh/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 また、私個人へのメールによる問い合わせにも対応致しますので、ご希望の方は下記メールアドレス宛にご送信ください。ただし、職務の都合上、返信に日数を要することがありますので、ご諒承ください。

                             医療法人健齢会 ふれあい平塚ホスピタル 内科 宮田 篤志
                             メールアドレス: miyataatsushi@livedoor.com



人気ブログランキングへ