巻き爪とは「過彎曲爪」、つまり

   爪が過度に丸く変形している状態

のことであると説明しました。

 では、その巻き爪はどうして起こるのでしょうか?


 巻き爪の原因については、幾つもの説が唱えられています。例えば、

   ○ きつい靴を履いて爪が圧迫されたため(?)

   ○ 歩きすぎて爪に負担がかかったため(?)

   ○ 爪を伸ばし過ぎたため(?)

などなど・・・。

 ですが、はっきり申し上げて、

   これらは全て間違いです!


 ひどい巻き爪は、むしろ「あまり歩かない人」に多いのです。

 現実に、寝たきりで全く歩きもしなければ靴も履かない人は、ほぼ例外なく巻き爪になっています。それに、巻き爪を気にしてか、爪を短く切り過ぎている人も結構多いのです。

 この事実から考えれば、上に挙げた説がどれも全く正しくないことは明白です。


 では、巻き爪の本当の原因とは何なのでしょうか?

 それは、実は

   歩かな過ぎ・使わな過ぎ

なのです!


 爪には元々、「丸まっていく性質」があるのです。ですから、普通に爪が生えれば丸く変形するのは当たり前なのです。

 それがそうならないのは、私たちが日常生活の中で「爪の丸まっていく性質」を打ち消す力を爪に加えているからに他ならないのです。その力は何から生じるかと言えば、それは

   指の腹にかかる圧迫力

です。

 指の腹に圧迫が加わると、指の肉は逃げて背中の方へ移動しようとします。ところが、指の背中には爪があるため肉は逃げられず、爪の両縁を押し上げようとします。その力が「爪を平たくする力」となり、「爪の丸まっていく性質」を打ち消しているのです。

 では、指の腹に圧迫が加わるのはどんなときでしょうか?

 そうです。

   歩くとき

です。手の場合なら、「物を強くつかむとき」ということになるでしょう。

 ですから、歩かなかったり、歩いていても指先に圧迫力が加わらないような歩き方をしていると、爪は丸く変形して巻き爪になってしまうのです。

 巻き爪にならないためには、指先でしっかり地面を踏みしめて歩くことが大切なのです。


 ただ、すでに巻き爪になってしまっている方は、歩くと痛みが増したり巻き爪がかえって進んでしまったりすることがあるので、注意しなければなりません。

 そういう方は、まず最初に巻き爪の治療を受けることから始めなければならないのです。


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