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『ナメクジの原理』

 ナメクジと同様に、爪は本来属している分野でさえ「仲間」と見なされず、あらゆるところから冷遇されやすい存在である。
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 ある日、1匹のナメクジが体調不良を訴えて病院を受診しました。

 ところが、病院の玄関で早くも迷ってしまいました。

   どの科を受診すればいいのか、わからなかったから

です。見ると、「鳥科」、「哺乳類科」、「魚科」、「昆虫科」、「爬虫類科」、「両生類科」など、様々な科が並んでいます。いったい、ナメクジは何科を受診するのがいいのでしょうか?


 困ったナメクジは、受付に行って自分がかかるべき科を調べてもらいました。すると、何と

   ナメクジは「貝の仲間」である

ことがわかったのです。

 そこで、早速ナメクジは「貝科」を受診することにしました。ところが、いざ診察室に入ってみると、どの医師からも

   「うちではわからない」

とか

   「ここでは診られない」

とか言われるばかりで、ろくに診てももらえずに門前払いされてしまいました。


 困り果てたナメクジは、しかたなく、見た目が似ている「環形動物(ミミズやヒルの仲間)科」に診てもらうことになってしまいました。


 いかがでしょうか? おかしいとは思いませんか?


 ナメクジは本来、貝の仲間(マイマイ目)なのです。陸生の巻き貝なのです。それがただ、殻が退化してなくなってしまっただけなのです。他にも、ウミウシという動物がいますが、これも殻が退化した貝の仲間です。

 ですが、貝類という観点から見ると、どうしても

   殻のない貝なんて、甲羅のないカメのようなもの

というような感覚にとらわれ、ナメクジのようなものは貝の仲間に入らないように思えてしまいます。

 そのため、本来責任を持つべきところから拒絶されて、やむなく専門外のところに任せなければならなくなってしまったわけです。


 こんな例え話を持ち出したのは他でもありません。

 他ならぬ爪が医療機関で、丁度、上記のナメクジのような扱いを受けているからなのです。


 爪は、前にも一度説明しました通り皮膚の付属器とされていて、

   扱う専門科は皮膚科

と決まっているのです。

 それなのに、爪の問題を抱えて皮膚科を受診しても、専門であるにもかかわらず

   「うちではわからない」

とか

   「ここでは診られない」

などと言われて診てもらえない事例が多々あるのが現状なのです。大学病院の教授外来ですら、例外ではありません。

 そのため、爪疾患の患者はやむなく整形外科や外科を頼らざるを得なくなることにもなるのです。

 これは、ひとえに、爪が

   「皮膚科の分野である」と充分に認識されていない

ことによると思われるのです。まるでナメクジが「貝の仲間である」と充分に認識されていないように。


 これからは、爪の問題も皮膚科で充分に対処できるようになって欲しいものだと思いますし、強いて言えば、

   「それが当然である」

はずなのです。


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