前項で陥入爪についての「不適切でない」治療をとりあげましたので、今度は巻き爪についての「不適切でない」治療について説明していきたいと思います。

 ここで「不適切でない」という表現を使っているのは前項と同様の理由です。つまり、

   「適応・効果・費用などの点で問題があるものの、

   治療法自体は理にかなっている」


という意味合いを表しているわけです。ですから、これも前項と共通することですが、ここで紹介する治療も私は最良とは考えておりません。他にもっと優れた治療法があるからです。

 つまり、「不適切」と言うほどの問題はないにしても、これから挙げる治療は適応が限られていたり、効果が乏しかったり、費用がかさんだりするため、おすすめできるものではないのです。

 ですが、現在、一般の医療機関ではこれらの治療が当たり前のように行われていますし、医学書にも正当な治療法として記載されているのです。

 もし、皆さんがこれから挙げるような治療を受けていて、改善が思わしくないようでしたら、そのまま同じ治療を継続すべきかよく検討されることをおすすめ致します。よくわからなくて迷う場合には、「爪専門」を謳っている医療機関に相談されるのもよいでしょう。もちろん、私の「爪専門外来」でも結構です。

 では、次回から、巻き爪に対する「不適切でない」治療を紹介して参りましょう。


(続く)


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  医療法人健齢会 ふれあい平塚ホスピタル ホームページ: http://www.fureai-g.or.jp/fhh/

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                             医療法人健齢会 ふれあい平塚ホスピタル 内科 宮田 篤志
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